CADデータはオブジェクト数を減らすことで軽くなる

C4DではCADデータを読み込むことができます。
実際に工業系PVを制作する際に、お客様からCADデータのご提供を頂くことがありますが、CADデータには、実に細かい情報が盛り込まれておりますので、C4D上でオブジェクトを動かす際にはとても重く、動きが止まってしまうことも少なくありません。そこで、作業に支障を来さないようにする為に、インポートしたモデルが少しでも軽く動かせるように処理する必要があります。

作業の手順

インポートしたモデルの構造がわかるように「全て展開」して確認していきます。
この時点では、ビューに表示されていなくても問題ないので、非表示にしておくと少しでも軽くなります。
ポリゴン、スプライン、インスタンスが確認できたら、それぞれを処理していきます。(全部があるとは限りません)

以下の作業は数が多いので、オブジェクトビューの上部にある検索を使用して作業していくと効率的です。

・スプラインの不可視
スプラインは、そのままではレンダリングしても何も描画されませんので、ひとまず無視します。画面上で表示されるとパフォーマンスが低下しますので、非表示にしておきます。複数ある場合は、グループ化してもいいと思いますし、思い切って削除しても良いかも知れません。

・インスタンスの処理
インスタンスがある場合、ポリゴン化しておきます。具体的には、オブジェクトを選択した状態で「c」または「編集可能状態にする」を行います。まとめて処理すると楽です。数が多い場合は、複数に分けて処理していくことになります。

・ポリゴンの一体化、最適化
ポリゴン化したものを、ひとつのオブジェクトにまとめます。まず、マテリアルが設定されている場合、これを削除します。ただし後で個別のパーツの色を変えたい場合や、単独で動かしたい場合は、マテリアルを残しておきます。マテリアルの設定が残っている場合は、パーツごとに選択範囲が作成されます。選択範囲の数もパフォーマンスに影響します。
まとめたいポリゴンを選択し、「一体化+消去」を行います。

これでひとつのオブジェクトになります。ひとつになったオブジェクトの面を全て選択し、最適化しておくと良いと思います。
また、この段階で必要に応じて、ポリゴンリダクションも行うと良いと思います。

ポリゴン数やポイント数を削減するよりも、オブジェクト数を減らす事のほうが作業画面でのパフォーマンス(応答性)は向上するようです。ポイント数やポリゴン数を削減するよりも、オブジェクトを一体化してオブジェクト数を減らすようがてっとり早いように思います。

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