- 「商品のPVにCGを10秒くらい作りたいんですが、いくらになりますか?」
- 必要な情報とは?
- 制作物と用途(何に使用するものがほしいのか)
- クオリティ・テイストのイメージ(どんな仕上がりを望んでいるのか)
- 納期(いつまでに必要か)
- 資料提供物(どんな情報を渡してもらえるか)
- その他
「商品のPVにCGを10秒くらい作りたいんですが、いくらになりますか?」
このような質問は意外に多く、これだけの情報では概算見積もりも出しづらいことになります。
例えば、実写素材の上に3Dテキストを合成してデコテロップを入れるとした場合、10万円でも対応可能かもしれませんし、エンジン内部の構造を正確にモデリングしてその内部の流動物とその機能を正確に表現するような場合であれば200万円でも難しいかもしれません。つまり頂ける情報が少なく、状況把握が難しければ難しいほど金額や工期にも幅が出てきてしまいます。
では、どのような情報があれば正確な見積金額が算出可能になるのか下記にみていきます。
必要な情報とは?
3DCGを外注する場合、どんな手順で、何をどう伝えれば良いのかわからず、見積もりをとるのも一苦労で、さらにもらった見積もりも高くて納得できるものではなかった、というお話を伺いましたので、3DCGの見積もりを依頼する際に、想定する内容に相違がでない見積もりの依頼方法とそれに必要なものをまとめてみました。
制作物と用途(何に使用するものがほしいのか)
何に使用するものであるかを伝えます。Web広告、TV放送、イベント用PVなど、用途に応じて作り方が変わる場合もあります。イベント時のスクリーン上映のつもりで構成を考えていたらイベントで使用するVRコンテンツだった、ということもあります。どこで何の目的で、どいういう風に使われることをイメージしているかわかるとベストだと思います。
クオリティ・テイストのイメージ(どんな仕上がりを望んでいるのか)
最終的な映像の仕上がりはモデリングやレンダリングといった制作の内容に大きく影響します。ディテールをこだわればこだわるほど時間もコストも膨らんでいきますので、どこをクオリティの目標にするのか具体的なもので共有すると無駄がなくなります。Youtubeやインターネット上の画像等を参照して話を進めると誤解なく進められるのではないでしょうか?
納期(いつまでに必要か)
制作の日数は、制作に要する人数にも影響されます。どのくらいの人的リソースを配分するべきかの判断のもとになりますので、具体的に○月○日までに、と伝えた方が明確な金額が算出できますので良いと思います。
資料提供物(どんな情報を渡してもらえるか)
制作に使用できるもの(テクスチャ等に流用するという意味)と参照として使用するもの(見て、それを参考に作る、流用はしない)がどれくらいあるか、また参照として提供頂ける資料がどのくらいの精度のものか、情報量はどのくらいなのか、を提示します。
情報が少ない場合は、制作側で調べて別途手配したり、改めて制作する必要のある場合はその工数も計算しなければなりませんので、どのような資料が提供可能であるか、事前にご確認頂けると良いと思います。
しかしながら、どんな情報を集めてよいか分からないという場合は、ご依頼時に「どんな資料が必要ですか?」と聞いて頂けるとこちらから要望することも可能です。
その他
・作業範囲
作業分担を明確にしておきましょう。CGパートでも色調整が必要なのか等、実作業を担当する方を交えると範囲の区分けがスムーズだと思います。
・予算
予算が決まっている場合は、足が出ないように調整する必要がありますので、事前にお知らせ頂けると安心かと思います。
・権利
制作物の権利(著作権)をどこが持つのか、譲渡が前提の場合はそれも事前にお知らせ頂けると良いと思います。イラストの場合は著作権は制作者のままのことが多いように思います。映像制作ではそこまで厳密にいうことは少ないと思いますが、海外のベンダーとの取引の場合は後々に出てくることもあります。