前回の粉体の簡易シミュレーションに続き、今回はFluid Dataのパラメータによる性状への影響を確認していきます。
今回検証するのは
Emitter > Extended Data > Fluid Data
になります。エミッターから放出される粒子の物性になります。
目次
Fluid Data設定値
Fluid typeは Granularでの検証になります。
Density 密度は、初期値は1000のままです。
変更するパラメータは以下の4つです。
- Viscosity 粘度(0~1000、初期値は30)
- Friction 摩擦(0~100%、初期値は3%)
- Stability 安定性(0~1000、初期値は30)
- Cohesion 粘着性(0~100%、初期値は10%)
それぞれの日本語からなんなくイメージはできると思いますが、この4つのパラメータについて、それぞれの最大値、中間値で検証してみました。結果は下記のようになります。
Viscosity:粘度
粘度です。値が高いほど粘り気が多い物性になります。
設定値:500
設定値:1000
Friction:摩擦
粒表面の摩擦になります。数値を高くすることで粒同士が滑らなくなります
設定値:50%
設定値:100%
Stability:安定性
粒同士が塊になるようになります。固まり易さというイメージになります。
設定値:500
設定値:1000
Cohesion:凝集性
粒子が塊になった状態を保持する力になります。数値を高くすると塊が大きくなっていきますが、弾性のような性状が出来てます。砂のような性状は固まりやすくともそれを保持する力は弱くなります。
設定値:50%
設定値:100%