🔰 初心者向け ChatGPTでの画像生成入門ガイド

目次

はじめに|ChatGPTで画像が作れるってホント?

デザイナーやクリエイターでなくとも、テキストから画像を生成できる時代が本格的に到来しました。中でもChatGPT(特にGPT-4)では、OpenAIが提供する画像生成モデル「DALL·E(ダリー)」を統合しており、ChatGPTの中から直接プロンプト(指示文)を入力することで、美しい画像を自動生成することが可能です。

本記事では、デザインの専門知識を持たない方であっても、意図した画像が生成できるようになることを目的として、ChatGPTを使った画像生成の基本から、効果的なプロンプトの書き方までを丁寧に解説します。ブログやSNS、資料作成など、日常的に「ちょっといい感じの画像が欲しい」と感じる場面において、AIが強力な味方になってくれるでしょう。

✅ 本記事は、以下の記事の続編としてお読みいただくと理解が深まります


基本のプロンプト構成を理解しよう

画像生成AIにおいて最も重要なのが「プロンプト」、すなわちAIへの指示文です。どのような画像を生成するかは、このプロンプトに大きく依存します。

初心者の方でも使いやすい、プロンプトの基本構造は以下のような形です

[被写体・主題]を、[スタイル]で、[構図や色彩][背景や小物などの追加要素]

それぞれの内容を簡単に解説します。

被写体・主題

何を描写したいのかを明確に伝える部分です。たとえば「柴犬」「和菓子」「近未来都市」「夕暮れの海辺の風景」など、中心となる対象を指定します。

スタイル

どのような雰囲気や画風にするかを決める要素です。リアルな写真風、手描きの水彩画、アニメ調、ピクセルアートなど、仕上がりの印象が大きく変わるポイントです。

構図や色彩

画面の構成や配色に関する情報です。「俯瞰構図」「クローズアップ」「パステルカラー」「暖色系のトーン」など、絵全体の雰囲気を決定づけます。

背景や追加要素

被写体の周辺に何を加えるかを指定します。例えば「背景に桜の木がある」「空にUFOが飛んでいる」「床が水面になっている」など、物語性や奥行きを与える要素になります。

この形の文章を使うことで、簡単に具体的な指示文を作ることができます。


日本語プロンプトでも大丈夫?

「AIへの指示は英語でないといけないのでは?」と思っている方も多いかもしれません。しかし、ChatGPTでは日本語のプロンプトで問題ありません

ChatGPT内部では、日本語で入力されたプロンプトを適切に解釈し、必要に応じて英語に翻訳してDALL·Eへと渡してくれます。そのため、英語でなく日本語でプロンプトを記述しても問題なく画像を生成することが可能です。

ただし、より精度の高い画像生成を行うには、以下のようなポイントに注意しましょう:

  • できるだけ具体的な言葉を使うこと:たとえば「可愛い犬」よりも「舌を出して笑っている柴犬」のように詳細に書いた方が精度が上がります。
  • あいまいな表現を避けること:「いい感じ」「美しい」などの抽象的な形容詞より、「夕焼けのオレンジ色に染まる空」のように視覚的な表現を使うのが効果的です。

つまり、日本語がダメなのではなく、日本語特有の言い回し(直接的でない)表現だとAIに意図がつたわりにくいということだと思ってもらえるとよいと思います。


実践プロンプト例と画像の意図

ここでは実際に使えるプロンプトの具体例を紹介します。プロンプトとその解説を読むことで、どのように構造化された指示が望む画像に繋がるのかが理解できるはずです。

例1:SNSアイコン向け

かわいい柴犬が桜の木の下で笑っている、水彩画風、淡いパステルカラー

狙い:柔らかく親しみやすい雰囲気を表現。SNSのアイコンや名刺などに向いた優しい印象の画像が生成されます。

chatgpt-dog

例2:ビジネス資料向け

近未来の都市を俯瞰で描いた明るい色調のサイバーパンク風のイラスト

狙い:テクノロジー感や先進的な雰囲気を強調。IT・スタートアップ系のプレゼン資料の背景にも活用できます。

chatgpt-city

例3:商品イメージ用

高級感のあるチョコレートケーキ、黒い背景、光沢感あり、シズル感重視

狙い:購買意欲をかき立てる、広告向けのビジュアル表現。暗めの背景で被写体を強調し、質感を際立たせます。

chatgpt-cake

プロンプト改善のテクニック

ChatGPTが話し上手になったので、ついやりがちなミスは、「抽象的すぎる指示」を与えてしまうことです。以下は改善例です。

よくある失敗例とその修正

  • NG:「きれいな風景」 → OK:「夕焼けに染まる富士山と湖が広がり、水面に山が映っている風景」
  • NG:「明るい感じの猫」 → OK:「朝の光を浴びて目を細めている茶トラの猫、柔らかいタッチのイラスト調」

このように、具体的な時間帯、色合い、感情、行動、雰囲気などを加えていくことで、生成される画像の精度と満足度がぐっと上がります。


ライセンスと商用利用の注意点

ChatGPTを使って生成した画像は、基本的にはユーザーが自由に利用でき、商用利用も可能とされています。これは、OpenAIが提供しているコンテンツ利用ポリシーに基づいています。

ただし、以下の点に注意する必要があります:

  • 著作権や肖像権に関わる内容を避けること:実在の有名人やキャラクター、企業ロゴなどを含むプロンプトは避けましょう。
  • 責任はユーザーにある:生成された画像が第三者の権利を侵害していないかどうかは、利用者自身が確認する必要があります。

特に、イラストなどにおいては作風や類似性等の面でまだまだ解決しないといけないことが多々あります。画像を生成するという行為自体は誰でもできるようになりますが、画像を生み出すという行為を行う以上はクリエイターとして最低限のマナーは心得ておきたいものだと思います。

参考:


まとめ

  • ChatGPTには画像生成機能があり、日本語でも十分に利用可能です。
  • プロンプトは「構造」と「具体性」が命。テンプレートを使うことで誰でも簡単に活用できます。
  • 画像の品質を上げたい場合は、抽象表現を避けて具体的・視覚的な表現を心がけましょう。
  • 商用利用の際には、ライセンス規定や権利関係にも十分に配慮してください。

まずはテンプレートをもとに、自分の目的に合ったプロンプトを1つ作ってみましょう。きっと、あなたの理想に近い画像がAIの手で生み出されるはずです。

これまで画像やイラストといったビジュアル的なものは専門性の高い職人の世界でしたが、AIの登場で一気に門戸が開いてきた印象です。しかしながらそうなると専門性の高い職人の皆さんのコンプライアンス意識で支えられていたモラルの部分についても一気に低下してしまう可能性も非常に高くなってしまっています。
AIの画像生成は非常に便利なツールです、それが故にどのようにしようしていくかについては、我々がしっかり意識していく必要があると感じます。


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