画像生成AI活用で用意したい端末スペック

フィジカルアイで行っている3DCG制作は、流体を使用したモーションから、プレゼンテーションで使用する簡略図といったものまで幅広い分野で活用頂いております。そのようなCG制作を行なうPCについては導入時にBTO等で必要なパーツの組み合わせを行っています。今回は3DCGではなく「AIでの画像制作」を行なうPCのスペックについてまとめてみたいと思います。

目次

どのような構成が必要になるのか?

まず、前提としてWindowsをベースとしたものとさせて頂きます。
使用するツールは、
・Stable Diffusion web UI AUTOMATIC1111
・kohya_ss
を想定しています。

では、優先順位の高い順に見ていきましょう。

GPU

まずはGPU(グラフィックボード)です。
StableDiffusionが画像生成にnvidiaのチップを使用しますので、当然の結果になりますが、どのチップが搭載されたモデルを選択するのかが、ポイントになると思います。チップのグレードにより価格も大きく異なりますので、選定で特に注意すべきはGPUに搭載されているメモリ量になります。
SDサイズで生成するならば12GBまであれば問題ないと思います。SDXLサイズの画像生成を行いアップスケーリングするような場合は、16GBは欲しいところです。また、LoRA制作などで学習を行う場合は、20GB以上が望ましいのですが、16GBでも学習は可能です。

Geforce RTX 40シリーズであれば、
12GB:4070、4070super、4070Ti
16GB:4060Ti、4070Ti super、4080、4080super
24GB:4090

従来Quadroと呼ばれていた NVIDIA RTXでは
16GB:RTX A4000
20GB:RTX A4500、RTX A4000 Ada

といった選択肢になると思います。
価格と入手性を考慮すると、Geforce RTX 4070辺りが良いとも思えますが、私のおすすめは、4060Ti、または4080といった16GB搭載モデルになります。
※実際の商品購入に際しては、各メーカーのモデルの詳細スペックをご確認ください。モデルにより搭載メモリに変更のあるものがあります。

電源

次は、案外軽視されてしまう電源です。電源ユニットは単に容量だけで選ぶのではなく、変換効率や出力の安定性で選んで行くとシステム全体の安定性が向上します。実は重要なユニットになると思っています。

安定した電気供給行われてこそ、GPUの動作が安定します。特に生成時やLoRA学習時は負荷が高く消費電力も常に高い状態となります。そこで安定した出力が行えるようにグレードの高いものを選ぶことが理想です。

具体的には、PC全体の電気容量をカバーできる容量を持ったGold以上の電源を使うことが理想です。
PC全体の電気容量はMSI様にて、電源容量シミュレーター(https://jp.msi.com/power-supply-calculator)が公開されていますので、これらを使用して計算してみると良いでしょう。

メモリ

一般的なOffice等の動作では、16GBで充分ですが、AI制作やその他クリエイティブ用途が見込まれる場合は、32GB以上が望ましいと思います。特にSDXLのLoRA開発、モデルのマージを行ったり、AfterEffects等を使用する場合は、メモリ容量も64GB以上にしておくと安心できます。

SSD

SSDのメリットは読み込み・書き込みの速度です。学習元のデータはSSDに保存しておくことで読み込みの速度が上がりますので、学習の速度も向上します。また消費電力も少ないことから、全体のワットパフォーマンスの向上も見込まれます。
AI生成は時間もかかりますが、かかる時間に相応して電力も消費しますので速さは正義です。

CPU

これはAI開発のプロセスでキーになるというよりも、GPUやメモリ、その他処理のスムーズさにか関わりますので、CPUのパフォーマンスが高い方が全体の進行がスムーズになります。
同様に、マザーボードのスペックも全体のパフォーマンスに影響が出ますので、AI制作においてはベースとなるスペックの高いものを使用することが望ましいと考えます。

最後に

おわりに、弊社で実際にAI制作(画像制作、LoRA学習)に使用している端末のスペックをご紹介します。
この端末は、弊社でCG制作に使用していた端末を流用していますので、やや高めのスペックになっていますが、このくらいのスペックがあれば問題なく運用できるというひとつの目安として、ご参考になりましたら幸いです。

CPU:AMD Ryzen 5950X
メモリ:64GB (DDR4 PC4-28800)
マザーボード:ASUS PRIMW X570-PRO
GPU:Geforce RTX3090、Quadro RTX5000
電源:Corsair HX1200i 80plus Platinum 1200W
SSD:WD Blue SN570 2TB

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