AfterEffectsで熱ゆらぎ(Heat Distortion)を表現する

熱ゆらぎ(Heat Distortion)とは

熱ゆらぎ(Heat Distortion)とは簡単に言うと蜃気楼のようにゆらゆらと揺れるように見える現象のことです。
熱源の近くでは空気が上向きに流れる気流が生まれます。このため熱源の向こう側の像がゆがんで見えるようになります。VFXの作業においては炎や熱源を合成することが多いのですが、実際に高熱源を配置して撮影することはできませんので、撮影後に揺らぎを合成していきます。

準備物

AEレイヤー構成
・調整レイヤー (ゆがみのエフェクトをつけます)
・白平面    (ゆがみの白黒画像になります)
・合成元映像

AfterEffectsでの作業

調整レイヤー:ディスプレイスメントマップ
【調整レイヤー】
エフェクト:ディスプレイスメントマップ
マップレイヤー:下のレイヤーの白平面(ゆらぎの白黒動画)
エフェクトとマスク
最大水平置き換え、最大垂直置き換え:この数値を大きくするとゆらぐ量が大きくなります
白平面
【白平面】
エフェクト:タービュレントノイズ
トランスフォーム>タービュランスのオフセット
の数値で上方向に動かす(熱は上に上がるので)
展開
の数値をタイムラインで増やしていくように設定
AE合成チェック
白平面は不可視状態にしておく
UVチェック用のテクスチャを背景で確認してみました。
調整レイヤーマスク
揺らぐ領域は調整レイヤーにマスクをかけて調整します
AE合成例
このような感じになります。
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