映像制作におけるCGの活用

映像の強み

映像とは写真やイラストのような静止画とビデオやムービーのような動画の両方を含めて視覚的に表現されたものを指します。
映像の強みは、「非言語」だと思います。いわゆるサインもこれに含まれると考えていますが、つまり、見ることで理解できるということが一番の利点だと思います。
文字では表現のむつかしいものや、解釈が複雑なものについては、映像にすることで間違いが少なくなります。

映像の種類と特徴

映像にはいくつかの種類があります。
① 写真  瞬間の記録、その場で見えるものがそのまま記録されます。
② イラスト 頭の中で想像したものを表現できます。不要なものや余計なものを省いてシンプルに表現することができます。
③ ビデオ その場の動き、時間の流れを記録します。
④ アニメーション 連続した絵で動きを表現できます。不要なものは省略できます。

記録として使用されることの多い、写真とビデオについては、「撮影」が必要になります。
正確に表現することができるのがメリットですが、撮影者のスキルによりそれは大きく変わってしまいます。
また、それ以外のイラスト・アニメーションについては、製作者のスキルにより仕上がりの映像は大きくことなります。また製作者の表現方法により「タッチ」「テイスト」といった表現手法が大きく影響してくることもこの2つに共通している点になります。

動く映像の強み

動く映像である「ビデオ」「アニメ」の強みは「時間」「流れ」を表現できることです。
「流れ」「フロー」をありのまま表現できるという利点から業務フローやマニュアルとして活用されることも多くなっています。
そのような場合において、流れを整理する目的で「編集」が行われます。
不要なカットを削除したり、別角度の映像を差し込んだり、補足説明のフリップを追加したりします。場合によっては、時間を長くして視聴者の理解が高まる時間を作ったりします。
その際に、気を付けたいのは、見る側の視点です。特に注意しない限り「流れ」がそのまま表現されているという前提で視聴することが多いため、この「流れ」を無視したり、逆行した流れで映像を進めてしまうとみる側が大きく混乱し、内容が全く伝わらなかったり、別な内容の解釈となってしまう恐れも出てきます。
映像作品の制作においては、そのようなことの無いように、制作が管理運用されていることも重要です。

映像の制作工程

映像作品の制作は、大きく下記のような流れで行われます。
(企画)→(絵コンテ)→(撮影)→(編集)→(配信)

まず、企画で、伝えたい内容をどのうな構成で表現するかを決め、絵コンテで視覚的な表現方法を具現化していきます。
絵コンテ等の構図構成を考える際には「撮影できるもの」が大前提でした。撮影できない、あるいは撮影に手間やコストの面から現実的ではない場合、イラストやフリップの使用を検討します。その際に表現しづらいのが「動き」です。このため動きをつけて説明する場合は、アニメーションを選択することになります。

種類 撮影の有無 動きの表現 制作時間 コスト CG置換え
写真 必須 ×
ビデオ 必須
イラスト 無し
アニメーション(手書き) 無し ×

※評価はあくまでも目安

このようにCGは写実的にイメージを構築することができます。
従来のイラストやフリップではできなかった表現が可能になり、表現したいものがリアルに表現できるという理想に近づけることができるのです。

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