エミッターの大きさが演算処理、シミュレーション結果に与える影響

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エミッターのradius(半径)の影響

X-Particlesはエミッターを放出し、様々なフォースを用いて動きを作り出していきます。
これまで検証を行ってきた「粉体」という分野においては、粒子の大きさは大変大切な要素になります。
そこで今回は、エミッターの大きさが演算処理とシミュレーション結果にあたえる影響を見ていきたいと思います。

まず、基本となるシーンですが、これまで検証を行ってきたシーンでもベースとしたきたこのシーンを使用します。
エミッターの設定はこのようになります。
この「radius」を変えて結果を見比べていきます。
emitter_setting

radius 3cm

演算時間:10分
レンダリング時間:246分

ベースの設定です。ここからradiusを小さくしていきます。

radius 2cm

演算時間:21分
レンダリング時間:253分

粒子間の隙間も狭くなりましたので、詰まってきている印象です。物性的にも粉体っぽい挙動も残っているので好印象です。
演算時間は長くなりましたが、450フレームのシーンでこの程度の時間は問題ない範囲かと思います。

radius 1cm

演算時間:145分
レンダリング時間:346分

粒子の形状は綺麗に見えますが、シミュレーションの挙動に乱れが出ておりこのままでは使えそうにありません。演算時間もかなり長くなりますので、現実的ではありません。

まとめ

今回の検証では、Radius(半径)を試しましたが、この結果を見る限り小さすぎるとシミュレーションの調整が難しくなってしまう印象があります。デフォルトの3cmを基本として2cmくらいまでは下げることもできそうですが、それよりも小さい粒子を表現したい場合はシーン自体の大きさを大きくする方がシミュレーションの安定性は高いように思います。

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