液体の表現でのシミュレーション

液体を映像で表現するのはCGの得意分野です。
CGでなければ、スーパースロー撮影を何度もトライすることになるかと思いますので、現実的にはかなりの忍耐が必要になりそうな気がします。

さて、CGで液体を表現する場合、その挙動をどう制御していくかがポイントになります。弊社で使用しておりますCINEMA 4Dの場合でも、いくつかのプラグインが存在し、それぞれの特性がありますので、目的の挙動・表現等の諸条件により選択していくことになります。
弊社で導入しているものとして下記のものがあります。
・Realflow
・Realflow|CINEMA 4D
・X-Particles
・Effex(現在販売されていないようです)

【Realflow】※単体
は単体アプリのものと、C4Dのプラグインのものがあります。単体アプリの方が機能的には充実していて、シミュレーションの結果も物理的に正しいものに近いイメージがあります。しかしながら、当然正しい挙動を再現するにはシミュレーションの計算時間も長くなってしまいます。時間よりも正確性を要求される場合は、こちら一択となります。

【Realflow|C4D】
単体のRealflowに近いUIで構成されています。こちらの優位点はなんといっても動作の軽さです。物理エンジンはC4Dのものを使用しているようで、軽妙な動作でシミュレーションが行えます。しかし、物理的に正確なものにはならない場面も見られますので、これについては使い方の工夫次第というとことかと思います。
新しいバージョンではこれらの内容についても変わっているかもしれませんので、「軽さ」が活かせれるような活用が期待できます。

【X-particles】
 液体のシミュレーションというよりも、より多くのパーティクルを物理的エンジンで放出するということに特化したプラグインです。しかしながら、液体・気体といった挙動も再現でき、使い勝手はかなり良いといえます。

流体を映像で表現する場合、物理的に正確であるということがどれだけ重要かということも考慮しなければいけないポイントかと思います。
場合によってはリアルっぽく見えれば良いのであって、物理的な正確性は要求されないことも多いと思いますし、そもそも物理的に正確なシミュレーションでは、渦巻き状に液体が流れるような表現は難しいのかもしれません。
例えばこちらの映像ですが、X-particlesで制作しました。

流体は、他のシミュレーションに比べて時間がかかりますので、必要になるポイントを明確にして制作を進めていくことで無駄なコストを抑えることも可能です。

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