3DCGはいろんなところで活用されていますので、特にメディアの中では身近なもののひとつと思うのですが、まだ「3DCGは難しい」というイメージがありますので、ここでは極力簡単なことばを使って発信できるようにしたいと思います。どうぞお付き合いください。

リアルさとは?

弊社では3DCGの制作を行っております。ご依頼の際に「リアルなもの」という要望を頂くことがあります。このリアルさというのは「再現性が高い」という意味になりますが、一般的に考えますとリアルさの基準となるのは、
・表面の見た目や質感
・物体の形状や細かいディテール
・動き(生物特有のゆらぎや、慣性や抵抗力等の物理法則に則った動き)
という3つのポイントになると思います。
「リアルでない」と見る人が感じるのはどの点が不十分であると感じているのかをしっかりと確認してから作業に入らないと時間が無駄に過ぎてしまう結果になります。
それぞれの項目で作り込みすぎてオーバースペックにならないようにしないと、作業量の肥大化はコストに返ってきますので要注意です。

アンリアルなリアル

もちろん、これらの全ての再現性が高く実写と変わらない映像になれば、文字通りリアル(現実)ということになると思います。しかし実写できるなら撮影したほうが間違いありません。CGでの制作という手段を選択する限りは何らかの理由で撮影ができないということが考えられます。撮影できない要因はいろいろあると思いますが、これまでの経験で考えますと、下記のような要因があります。
・実物が存在しない(撮影できる場所にない)
・撮影が危険である
・予算的に撮影が困難
・物理的に矛盾が生じる
上から3つの要因に関しては、リアルさを追求することは可能ですが、最後の「物理的に矛盾が生じる」についてはリアルに再現できないが故のCGということになり、リアルさの追求ではなくリアルに見える表現の追求という形になります。リアルでない動きや質感をリアルっぽく表現するということになります。
例えば、鉄板を紙のようにひらひらと動かしたり、水が空中を舞って文字の形になったりといった具合に、先に挙げたリアルさの3項目のいずれかの組み合わせを変えるという処理になります。


木目のテスクチャを使用した立方体を液体の動きにしてみました。

リアルさとは

結論として、リアルさとは
・質感、形状、動きのいずれの項目も再現性が高く
・それぞれの要素が矛盾なく組み合わさること
になります。
CGクリエイターは自在に映像が作れますが、現実世界での矛盾を違和感なく組み上げていくには、だまし的な要素もありますが、脳内で妥協できる範囲の変化で仕上げていくというさじ加減が必要なのかと思います。