AfterEffectsの「見えないレイヤー」の正体はシャイ機能!消えたレイヤー・エクスプレッションが表示されない場合の確認ポイント

目次

はじめに

AfterEffects(AE)を使っていると、「あるはずのレイヤーが見当たらない」「エクスプレッションの本体が見つからない…」という悩みに直面したことはありませんか?
私自身もまさに最近、シャイレイヤーの存在を見落としたことで、解決まで無駄な時間を費やしてしまいました。

この記事では、実際に体験した“シャイレイヤーの罠”をもとに、見落としやすいポイントと、迷わないための対策を徹底解説します。

シャイレイヤーとは?AfterEffectsでレイヤーが消える原因

シャイとは、タイムラインから一時的に“消せる”機能

AfterEffectsでは、プロジェクトが複雑になるほどレイヤー数も増え、管理が煩雑になりがちです。
そんなとき役立つのが「シャイ」機能です。 シャイは、「顔マーク(シャイアイコン)」をONにし、さらにタイムライン上部の「シャイボタン」をONにすることで、タイムラインから非表示にできるレイヤーです。

ポイントは、「非表示」=「削除」ではないこと。
レンダリングや出力、エクスプレッションの計算にはしっかり反映されます。

シャイで消えていることで起こるパターン

AfterEffectsのエクスプレッションで、

effect(‘〇〇’)(1)


のような値の参照先だけが表示され、肝心のロジックや本体プロパティがどこにも見つからないという状況に直面することがあります。この場合、レイヤーがシャイ設定により非表示になっている可能性があります。すぐに気づけずに戸惑ってしまうこともありますので、下の方法でチェックしてみてください。

シャイレイヤーの見え方・操作手順

レイヤーの表示(隠れている場合)

タイムライン上のシャイボタンをOFFにする

シャイレイヤー
シャイレイヤーON

レイヤーが非表示の状態

シャイレイヤーOFF

レイヤーが表示されている状態

レイヤーを隠す場合

レイヤー名左端の「顔」アイコンをクリックしてシャイ設定

タイムライン上部のシャイボタン(顔アイコン)をON

シャイ
シャイOFF

隠れないレイヤー

シャイON

非表示になるレイヤー

この手順でレイヤーの表示・非表示が行えます。

見えなくなってしまうことで、戸惑うこともありますが、調整レイヤーやヌルオブジェクトのレイヤーを非表示にすることでタイムラインの視認性も向上しますので、うまく使うと作業が楽になります。

その他

プロジェクト単位での制作などで、他の人が作成したプロジェクトファイルの場合は、気づかない場合があったりします。またエクスプレッションを使い慣れていない方は、そもそもエクスプレッションを表示させる方法が解らない場合もあるかと思います。エクスプレッションを表示させるには、

(Windows)Altキー、(Mac)Optionキーを押しながらプロパティ名の左のストップウォッチをクリック

を行います。私もしばらく使ってないと忘れちゃいます。

ただ、エクスプレッションは使い慣れると実に便利なものですので、機会があれば積極的に触れてみてください。

まとめ

AfterEffectsで「レイヤーが見えない」「エクスプレッションが見つからない」トラブルの多くは、シャイ機能によるシャイレイヤーの見落としが主な原因です。
困ったときはシャイ機能ボタンをOFFにして、全レイヤーを確認してみてください。

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