Orbital2 はキーボード操作を少なくすることで効率化できるデバイス

きっかけ

CG制作・映像制作で右手を酷使するので、右手の負荷低減をいろいろと考えていました。
ショートカットキーの活用や、左手マウスの検討。そして、3Dマウスを用いてCG特有のビューポートの操作等を左手で行えないかとも思っていました。
これまでに試したもの
・キーボード(ショートカットキーの活用)
・マウス(左右対称)
・3Dマウス(3D Connexion)

そんな中たまたま見つけた「Orbital2」というデバイス。左手で使うものでクリエイターの作業効率化に良いらしい。。。
というのがきっかけでした。

Orbital2とは

Orbital2のオフィシャルのHPはこちら 
https://brainmagic.tokyo/product/

「キーボード操作を無くすことを目的に開発された」と書いてある通り、キーボードの操作を代替えするデバイスで、キーボードショートカット、または複数のキー入力を設定することができます。
設定はすべてアプリから行いますが、このアプリが起動している状態でないとOrbital2の機能を使うことは出来ません。
デフォルトでアプリが常駐するような仕様ではないようなので、自分でスタートアップに登録する等の処理が必要なのですが、うちの環境では起動後すぐにアプリ側がOrbital2を認識していないので、ちょっと工夫が必要になりそうです。
常駐の処理についてはアプリ側のアップデートに期待です。
また、アプリが起動している間、画面の右上にOrbital2のロゴが表示されています。これについては時期アップデートで改善されるというお話でした(2019/6/26)
使用上の注意としては、このデバイスの特性として、日本語入力モードがON(日本語入力時)は使用できません。IMEがOFFの時だけ本来の動作になります。これは日本語入力モードでショートカットキーが使えないのと同じ理屈ですね。

ショートカットキーの登録を行うプロファイル

ショートカットキーをOrbital2のジョイスティックとフラットリングに割り当てるのがプロファイルになります。
Adobe系のソフトについては既にメーカーでプロファイルを用意してあるのですぐに利用できます。
現状、下表のソフトについて用意されています。
Adobe AfterEffects
Adobe illustrator
Adobe LightroomClassic
Adobe photoshop
Adobe PremierePro
Capture One Pro
ClipStudio
DaVinci Resolve
DesignSpark Mechanical
MedibangPaint
SAI2
Final Cut Pro X(Mac)
これ以外にもメーカーのサイトで随時更新されていくのではないかと期待しています。
(Windows)https://brainmagicportal.com/ja/downloads/o2/profiles/win
(Mac) https://brainmagicportal.com/ja/downloads/o2/profiles/mac

現時点で上表にないソフトでOrbital2を使用する場合に、自分でプロファイルを作成する事になります。

Orbital2の操作感

では、Orbital2の操作感です。
大きさは、思っていたよりも少しコンパクトな印象です。手の中にすっぽり収まります。
ジョイスティックの操作感は良好です。倒す向きは慣れるまでミスすることもありますが、慣れるまでにそう時間は掛かりそうではありません。このジョイスティック倒すだけではなく、倒して回転、倒して軸下方向に押し込む、という操作でショートカットを作業させます。回転はクリック感があるので目で見なくても良好な操作感があります。反面下方向への押込はなかなうまくいきませんでした。この操作は無理に仕込まなくても良さそうなので、もう少し操作に慣れてから設定した方が間違いがなさそうです。
次に、フラットリング。クリック感は少ない印象です。ワタシ的にはもう少し押し込んだ感があるか、各ボタンが分割していた方が、指でボタンを認識できるのではないかと思ったりします。基本的に個々にはCTRLやALT等のキーを登録しています。
このボタンとマウス移動がビューポートの操作になります。左手を動かさない分、動作がスムーズですね。

導入のはじめに気になっていたプロファイルの切り替えですが、ジョイスティックの下向き操作にAfterEffectsとCINEMA 4Dのプロファイルを登録して切り替えるようにしてみましたが、想像以上に快適に切り替えが行なえます。これなら頻繁にソフトを切り替えての作業があっても大丈夫だなと思います。

CINEMA 4Dで使ってみる

うちのメインツールであるCINEMA 4Dでの使用感です。
Orbital2の仕様上、キーボードで出来ることの置き換えになりますのでビューポートの操作は出来ません。この点については他の3Dマウスでできることの置換えは難しいのですが、フラットリングにキーボードの1:平行移動、2:拡大縮小、3:回転を割り当てることで、マウスの移動距離が少なくなるので負荷低減には有効だと思われます。

うちのC4D制作でよく使用するショートカットは
タイムラインの移動(F、G、Shift+F、Shift+G)、
ツールの切替(E、R、T)
と、
モードの切替(オブジェクト、ポイント、エッジ、ポリゴン)※デフォルトでショートカットキーが割り当てられてないので別途割り当てます

CG制作のソフトウェアは、ショートカットキーが違うので、Orbital2のプロファイルを作り込みことで、操作系を同じにするということが可能になりそうです。うちの場合、CINEMA 4D、Zbrush、UnrealEngineあたりがよく使用するソフトなのですが、ビューポートの操作や、移動、拡大、回転の操作切り替えが同じになるだけでもかなり効率がよくなりそうです。

まとめ:CG制作でも期待できそう

さて、ざっくりですが導入3日間の感想をまとめてみました。
私が当初イメージしていた動作とは違う部分もありましたが、「キーボード操作を無くすことを目的に開発された」というコンセプトの答えとしてなかなか秀悦なデバイスだと感じます。あとはこのデバイスを活用するアプリの成熟と各ソフトでのセットアップが課題になるのではないかと思います。

私自身の作業の効率化ももちろんですが、このOrbital2は今後継続してレビューしていきたくなるデバイスですね。

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