事故再現CGについて
弊社では、ニュース番組向けに事故現場の再現CGのご要望を頂くことがあります。
ニュースなどの即時性の高い媒体においては、迅速かつ正確なCG制作が求められます。
実際のご依頼では、
・現場の見取り図(手書き程度のものでも可)
・事故の概略
をお知らせ頂き、制作していきます。
制作の時間・費用をお問い合わせ頂くことが多いので目安となる工期・金額を簡単に書いてみますと以下の用になります。
事故の概略 | 工期 | 費用 |
---|---|---|
自動車2台の接触事故(比較的単純なボディの変形まで) | 4~6時間 | 15万円 |
自動車6台(目安)までの事故(玉突き、複雑な事故) | 8~16時間 | 25万円 |
交通事故以外の事件・事故解説 | 6~24時間 | 15万円~ |
事故再現CGについて
ニュース番組でのCGに求められるものはいくつかあります。
・正確性
・工期
・分かりやすさ
・テロップを入れるの確保
が主になります。
正確性・わかりやすさはどの案件でもそうですが、再現ものについては必須です。
テロップについては、四隅に番組ロゴや局の透かしが入れられるように空けますし、最近では下の部分に字幕が入ることもありますので、特にご要望のない場合はここもメインのものを入れないように配慮します。
さて、一番重要なポイントは「工期」だと思います。
工期を短縮するにはいくつかの手段があります。
再現CG制作を迅速に行うために必要となるもの
例えば、交通事故再現CGの場合を例にします。
・モデリング
予めいくつかのタイプの車両モデルを用意しておきます。
ミニバン、セダン、トラック、バス、軽、等これらの種類で複数の車種があると良いと思います。
また、車両モデルは低ポリゴンのものにします、低ポリゴンのものを使用することで後の工程も作業が軽くなります。
・シミュレーション
物理シミュレーションで行いますが、弊社ではCINEMA 4DとDRIVE!というプラグインを組み合わせて実行しています。
CINEMA 4Dの物理エンジンを使用しますが、速度、走るラインを指定してやることで再現が行われます。プラグインも軽量ですので条件を変えて何度もトライできます。最終的に望みの動きになった結果はキーアニメーションにできるので、チームレンダラー等でレンダリングすることも容易です。
DRIVE! ハイブリッド版
このプラグインの使い方については、別途まとめたいと思います。
実例
二輪車四輪車衝突事故
トラック事故
トンネル事故