初めてのCG制作外注ガイド|失敗しない依頼の流れと外注先の選び方【2026年版】

CG制作を外注しようと考え始めたとき、「費用はどれくらいかかるのか」「どこに頼めばいいのか」「何から手を付ければいいのか」といった疑問が一度に出てきて、戸惑ってしまうことは、決して珍しいことではありません。

この記事は、初めてCG制作を外注する方が、全体像を整理し、迷わず次の行動に進むためのガイドです。
専門知識がなくても理解できるよう、考え方の順序に沿って解説したいと思います。

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目次

費用の考え方・外注先の選び方・依頼の流れ

CG制作を外注しようと考えたとき、多くの方がまず感じるのは「どこに頼めばいいのか分からない」「高そう」「失敗したくない」という不安ではないでしょうか。Webサイトや広告、展示会の製品説明や、PVなどでCGを使う必要性を感じてはいるものの・・・

  • どのくらいの費用を見ておけばいいのか
  • どこに相談すればいいのか
  • そもそも何から考えればいいのか

といった事が整理できず、検討が止まってしまうケースも少なくありません。

CG制作は、家電やソフトウェアのように価格や内容が決まった商品を買う行為とは違います。だからこそ、最初に「考え方の順番」を知っておくことが重要になります。
そこで、初めてCG制作を外注する方向けに、細かい話に入る前に押さえておきたいポイントを順に整理していきたいと思います。

CG制作外注で迷いやすい理由

CG制作が分かりにくい理由のひとつは、制作の工程や工数が完成するまで見えにくい点にあります。
同じ「CG制作」という言葉でも、種類や表現、求められる技術は様々で、それらにより工程も複雑に変わってきます。

  • 静止画なのか、動画なのか
  • 表現はリアルなのか、概念的なもの、あるいはイラスト調なのか
  • モデルを一から作るのか、既存データを使うのか
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さらに、制作物の「CG」以外の要素もあります。

  • 制作会社とフリーランスの違い
  • 見積の書き方や項目の差
  • 「一式」と書かれた金額の内訳が見えない

これらの判断材料が揃わないまま比較しなければならない状況が生まれてしまうと、正しい比較を行うことが出来ず、その結果、「安い・高い」だけで判断してしまったり、「よく分からないから後回しにする」という状態に陥りがちです。

CG制作の費用はどう考えればよいか

CG制作の費用を考える際に、最初から「相場はいくらか」を探す方も多いかもしれません。
ただし、CG制作では金額そのものよりも、金額が決まる考え方を知ることの方が重要になります。

  • どの工程に手間がかかるのか
  • 何が決まっていないと金額がブレるのか
  • どこを調整すれば内容や費用が変わるのか

こうした前提を知らないまま見積を見ると、金額の妥当性を判断できなくなります。まずは、「CG制作の費用には幅が出る理由がある」という前提を理解しておき、その幅の要因を知っておくことで、見積内容を冷静に見ることができるようになります。

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外注先はどうやって選べばよいか

CG制作の外注先選びでは、「有名そう」「実績が多そう」といった印象で判断してしまいがちです。
しかし重要なのは、その外注先が自分の案件に合っているかどうか です。

  • 自分の目的に近い制作実績があるか
  • 案件の規模や進め方に対応できる体制か
  • やり取りのしやすさや説明の分かりやすさ

といった点を整理して考えることで、「なんとなく良さそう」という判断から抜け出せます。
外注先選びは、正解を当てる作業ではなく、条件に合う選択肢を絞っていく作業 だと考えると、判断しやすくなります。コミュニケーションの取りやすさやレスポンスの良さも重要な判断基準ですので、気軽に問い合わせてみることがオススメです。

具体的な外注先の選び方についてはこちらの記事も参考になると思います。
3DCGの外注先を選ぶポイント

外注先を選ぶ際のチェックポイント

複数社から見積もりを取った際、以下の点をチェックしてください。

チェック項目確認内容
総額と納期の明示総額○○万円、納期○月○日(あるいは◯日間)」と明確か
修正回数何回まで無料修正可能か(一般的には2〜3回)
納品形式MP4・MOV・連番PNG等、希望の形式に対応しているか
著作権の扱い納品後の二次利用は可能か、クレジット表記は必要か
実績の確認自分の案件に近い制作実績があるか
レスポンスの速さ問い合わせへの返信が早いか

「安いから」という理由だけで選ぶと、修正費用や納期遅延でトータルコストが高くなるリスクがあります。
「総額と納期が明確」で、「約束を守れる制作会社」を選ぶことが大切です。

見積依頼・発注はどんな流れで進むのか

外注先をある程度絞ったら、次に行うのが見積依頼です。
見積依頼というと、「とりあえず金額を聞くもの」という印象を持たれがちですが、実際には 制作をスムーズに進めるための準備工程 でもあります。

  • 何を作りたいのか
  • どのような用途で使うのか
  • いつ頃までに必要なのか

といった情報を整理して伝えることで、見積金額の精度が上がり、後からの修正や認識違いを防ぎやすくなります。
見積依頼から発注、制作開始までの流れをあらかじめ把握しておくだけでも、初めての外注に対する心理的なハードルは下がります。

実際の見積もりに記載すべき項目や書き方をまとめた記事もありますので、ご参照ください。
3DCGの見積もりを依頼する際に必要な情報

初めてのCG外注で失敗しないために

初めてCG制作を外注する際に、思うようにいかない場合の多くは、

  • 分からないことをそのままにして進めてしまう
  • 「プロに任せれば大丈夫」と丸投げしてしまう
  • 途中でイメージが変わり、調整が難しくなる

といったケースです。

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CG制作は、発注前の整理が不十分であれば、そのまま完成物に反映されてしまい、わかりにくい映像になったり、イメージと違うものに仕上がったりすることもあります。完璧に整理して整えておく必要はありませんが、最低限の前提や、目的・目標と明確に共有しておくことで、外注先との認識のズレは大きく減らせます。

制作側の者としても、ご依頼主の皆さんに喜んで頂けるのが、何よりも嬉しいので、情報(目的・目標)の共有を行って頂けるとゴールが明確になるので、モチベーション・創作意欲も高まるのでオススメです(笑)

CG制作の外注で失敗しないための準備

CG制作の外注で失敗しないためには、発注前の準備が重要です。

準備すべき情報:
目的と用途:何のために、誰に見せるための映像か
納期:いつまでに必要か(余裕を持ったスケジュール設定)
予算感: おおよその予算枠(外注先が提案しやすくなる)
参考資料:CADデータ、図面、写真、既存映像、競合他社の事例など

これらを整理しておくだけで、見積もりの精度が上がり、外注先とのコミュニケーションがスムーズになります。 完璧に整える必要はありませんが、最低限の目的・目標を共有することで認識のズレを大きく減らせます。

さらに一歩進むためのガイド

この記事で全体像をつかんだら、次は自分の状況に合った情報を、必要な順に確認してください。

CG制作の費用が高く感じる理由を整理したい方

外注先の比較・判断をもう少し具体的に知りたい方

見積依頼や発注を実際に進めたい方

CG制作外注の費用相場と内訳|工業・機械・ヘルスケア・解説CGが高くなる理由を解説


よくある質問:CG制作の外注について

初めてCG制作を外注する際の流れは?

まず目的と用途を整理し、見積もり依頼に必要な情報(何を作りたいか、どのような用途か、納期)を準備します。
次に複数の外注先に見積もり依頼を行い、総額・納期・修正回数・納品形式・著作権を比較します。
外注先を決定後、発注・制作開始となり、途中で確認・修正を経て納品されます。
発注前の情報整理がスムーズな進行の鍵です。

外注先はどう選べばいいですか?

外注先選びで重要なのは、「自分の案件に合っているか」です。
確認すべきポイントは、
①自分の目的に近い制作実績があるか、
②案件の規模や進め方に対応できる体制か、
③やり取りのしやすさや説明の分かりやすさ、
です。「有名だから」ではなく、条件に合う選択肢を絞っていく作業として考えると判断しやすくなります。
気軽に問い合わせて、レスポンスの速さを確認することも重要です。

見積もり依頼時に準備すべきものは何ですか?

見積もり依頼時に準備すべき情報は、
①何を作りたいか(製品PV、構造説明など)、
②どのような用途で使うか(Webサイト、展示会、社内研修など)、
③いつ頃までに必要か(納期)、
④参考資料(CADデータ、図面、写真、既存の映像など)、
です。これらを整理して伝えることで、見積もり金額の精度が上がり、後からの修正や認識違いを防ぎやすくなります。

外注と内製、どちらがいいですか?

外注と内製はそれぞれメリット・デメリットがあります。
外注は専門スキルと高品質を得られますが費用がかかります。内製はコスト削減と柔軟な修正が可能ですが、スキル習得に時間がかかります。
判断基準は、
①案件の頻度(年に数回なら外注、頻繁なら内製)、
②求めるクオリティ(高品質なら外注)、
③社内リソース(人員・時間の余裕)、
です。多くの場合、初回は外注し、ノウハウを蓄積してから内製化を検討するのが現実的です。


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石水修司 株式会社フィジカルアイ代表/Adobe Community Expert
ベーマガに熱中した少年時代から、ベータカム時代の映像制作を経て、現在は3DCG制作のプロとして生成AI技術を活用した映像表現を手がけている。
Lancer of the Year 2016CGWORLD「CGごはん」選外優秀賞。今治市在住。

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