CG制作を外注しようとしたとき、「思っていたより高い」 と感じたことはないでしょうか。
実際、初めてCG制作の見積を取ると、多くの方が「なぜこんなに費用がかかるのか分からない」と戸惑われます。
CG制作は、一般的な商品やサービスのようにあらかじめ決まった価格表があるものではありません。
そのため、何にどれだけ手間やコストがかかっているのかが見えにくく、結果として“高く感じやすい” のが実情です。
このページでは、CG制作を初めて外注する方に向けて、なぜCG制作の費用が高く感じられるのか、その主な要因を整理して解説します。見積金額の背景を理解することで、「納得できる部分」「調整できる部分」を判断できるようになることを目的としています。
CG制作の費用感と現状
クラウドソーシングサイトやSNSを見ていると、CG制作の依頼に対して「市場価格と比べて非常に安い金額」が提示されているケースをよく目にします。こうした価格設定の背景には、発注者側の「できるだけ安くしたい」「適正価格がわからない」という現れていると感じます。
実際のCG制作では人件費・ソフトウェアライセンス・機材費・制作時間など、さまざまなコストがかかってしまうとう現実問題もあり、価格だけで判断してしまうと、以下のリスクが発生してしまいます。
- クオリティ不足
- 想定外の追加費用
- 当初のイメージと違うものになる
そこでまずは、費用を抑えることがが高くなる要因とそれに対する対策を考えてみたいと思います。

CG制作費が高くなる主な要因と対策
企画が充分に定まっていない
ゴールや目的が曖昧なまま制作を始めてしまうと、
「追加でこれも」「やっぱりこうしてほしい」といった修正や変更が重なり、最初の見積り以上に費用が膨らみます。
しっかりとした企画や仕様のすり合わせが不足していると、無駄な工数が増加しやすいのです。
「何を伝えたいのか」「どんな成果物が欲しいのか」を明確にし、必要なカットや尺、演出内容を事前に整理しましょう。絵コンテや参考資料があると、認識のズレを防げます。
作り直しの回数を減らすことがコスト削減の一番の近道になることは間違いありません。
必要以上なクオリティで制作する
発注者の「とにかく高品質に」という要望が強すぎると、必要以上の作り込みや演出、ディテール追加が求められ、
結果としてコストが大幅に上がります。
また、クリエイターは「クオリティが低い」と言われるのを嫌う傾向がありますので、本能的にこれを避ける為に高いクオリティで作ってしまいます。クオリティについては、用途や見せ場に応じた適切なクオリティ設定が重要です。
用途に応じて、「どこまでの品質が必要か」を制作側に提示します。クオリティのサンプルを要望するのも良いですし、実際の制作物を提示してそれを目標とするのも良い方法です。
クオリティについては、レンダリングの品質、アニメーションの動きの滑らかさ、造形の細かさ、等いくつかの要因がありますので、それら項目について、目標を明確にすると良いです。
また、全体を一律に高品質にするのではなく、見せ場だけ作り込む、必要な部分だけ丁寧に仕上げる、といったバランス調整も有効です。
また本番レンダリングを行う前に、動きの確認用のプレビュー(低解像度)と本番クオリティの静止画を要望すると安心です。

実制作ボリュームの多さ
「カット数が多い」「尺が長い」「多様なアングルやアニメーション」など、実際の作業量が増えれば増えるほど、比例して費用も上がります。本来必要ではないけれど、保険の為に長めに作成するという考え方は比較的よくあることだと思いますが、それが積み重なるとコスト高に繋がってしまいます。
本当に必要なシーンやカットを事前に精査し、無駄を省くことが大切です。
「本当に必要なカット・尺なのか」を見直し、不要な部分は思い切って省きましょう。情報や演出を整理することで、結果的にコストも下がります。
特にCGでは尺の長さがレンダリング時間に大きく影響します。撮影素材のように捨てカットは極力少なくすることがコスト削減にも繋がります。実際にCG映像に対して編集時に前後10秒のステカットが欲しいと要望されることがありましたが、編集時に必要な尺を明確にすることで余分な尺のコストを削減することができます。(実際には3秒のステカットで十分でした)
高解像度・特殊効果などの技術的要因
4K・8Kといった高解像度でのレンダリングや、リアルなエフェクト表現には高いスペックの機材・長時間の計算処理が必要となります。
また、物理シミュレーションや粒子エフェクトなどは技術的難易度も高く、その分コストに跳ね返ります。
解像度に関しては、少し低めの解像度でレンダリングし、アップスケーリングするという方法もあります。高解像度に比べると多少細部で甘い映像にはなりますが、重要なシーンでないカット等ではこの方法も有効な手段と思います。
物理シミュレーションは演算時間が必要になり、それがコストに繋がりますので、シミュレーションの精度を調整し、時間短縮を目指すことができます。最終の精度がどのくらい必要になるのか、目標があれば無駄が省けると思います。
納期の短さ
「できるだけ早く!」というタイトな納期は、人員の追加投入や外注費、夜間作業など、通常以上のコストアップにつながります。余裕を持ったスケジュールがコスト削減のポイントです。
余裕を持ったスケジュールで発注することで、無理のない工数配分が可能となり、コストも抑えやすくなります。また、突発的なトラブルにも柔軟に対応でき、結果として品質も安定します。
時間的な余裕は、コストの余裕につながると思います。(個人の感想です)

要因まとめ
以上の要素が含まれることで、コストは高くなってしまいます。
制作側としても、使われないものや余剰なクオリティでの作業はあまりメリットがありせんので、発注者が満足できるものを提供できる条件が明確になっていると安心できます。
では、次に発注時、あるいは相談時にどのようなポイントを伝えることでこれらを解消することができるのか考えてみたいと思います。
発注時に伝えてほしいポイント
ここからはCG制作者として、どのようなご要望を頂ければコスト削減につながるかという視点でお話しさせて頂きます。
予算・品質・納期・不要な作業など、希望や条件を具体的に伝えてください
予算、納期については、明確な数字でご要望頂くほうが、具体的にどのような形での対応が可能であるかご返答が可能です。その中で、クオリティや省くべき作業などのご提案ができますので、ご納得頂いた後にご発注頂けると嬉しく思います。
「ここだけは譲れない」「ここは簡略化してもOK」など優先順位を共有することが重要です
制作するCGのどこを重視しているのか、教えて頂けると制作の重点をどこにおけるか明確にできます。
不要な部分や、時間を費やす必要のないパートを簡略化することも可能です。
不明な点は遠慮なく質問・相談し、納得できるまで打ち合わせを重ねましょう
CG制作というと、よくわからない、、というイメージが強いように思います。解らないことや不明な点については、ご質問頂けましたら、丁寧にご説明させて頂きます。
ご相談、お見積りは無料で対応させて頂きますので、ご遠慮なくご相談ください。
制作実例と費用例
以下の記事に制作実例と費用を記載しています。
参考になりましたら幸いです。
