CG制作を依頼する際に失敗しない為の5項目

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CG制作の依頼は難しい?

CGは専門性の高いものなので、依頼をするのもどうお願いして良いのかわからない、と思っていませんか?
あるいは、制作を依頼しても思っていたような仕上がりにならないので、時間もお金も無駄にしてしまった、という事になってしまうことも考えられますよね。

確かに、CG制作は安いものでありませんし、せっかく作るのであれば、満足のできるものになって欲しいと考えるのは当然です。
もちろん、CGを制作する側の我々としましても、制作したCGの映像にご満足頂けると、とても嬉しいものです。
3DCG制作は時間を要する作業が多いという面もあり、依頼する側、制作する側の意思疎通が十分に出来ていないと結果として、納期内に満足のいく映像に仕上がらないという事態にも陥りかねません。
しかしながら、どのようにお願いすればいいのか、どんな資料が必要なのか、よくわからず依頼が難しいと思われている方も多いように思います。
そこで、映像制作・3DCG制作を行っている立場から、CG制作を依頼する際に間違いが少なくなるポイントをまとめてみたいと思います。

意識統一する5項目

意識統一しておきたい項目は下記の5つです。

  1. CGの目的
  2. 時間(納期)
  3. 費用(コスト)
  4. クオリティ
  5. 規格(解像度、フレームレート、作業色空間、納品フォーマット)

順番に説明していきます。

CGの目的

何のためにCGが必要なのかを明確にしておくと良いでしょう。
PV中の機能解説として使用するのか、過去にあった事件や事故の再現なのかで作り方も大きく変わりますので、使用メディアや、映像の目的(伝えたいこと)を共有してください。
絵コンテや原稿があれば共有しておくと良いでしょう。
映像の構成がわかるものであれば、必ずしもイラストや写真が含まれていなくても良い場合もあります。
各カットでの秒数の指定があれば、制作側は楽ですが、秒数の指定が難しい場合は、ナレーションや解説する内容を伝えることでおおよその尺を想定することも可能になると思います。

時間(納期)

映像がいつまでに必要であるかと明確に伝えます。
ただ、いきなり納品ということにはなりませんので、最終納品をいつ、初稿をいつ、と指定するのが間違いないかと思います。
また、初稿よりも先に、簡単なオブジェクトで撮影のたたき台を作りたいような場合に、プレビズという方法をとる事もありますので、どのクオリティ(※クオリティの指定については後で説明)でいつまでに欲しいと伝えておくことも大切です。
※プレビズ 簡易のオブジェクトを使用して制作される映像で、もので動きやカメラワーク、画角が確認できるもの

費用(コスト)

コストについては、具体的な金額を提示することが望ましいと思います。
CGは高そうなので、いくらくらいかかるのか知りたいという場合は、その旨伝えておけば良いと思いますし、概算の予算がある場合は高くともXXXX円くらいと伝えておくと良いと思います。

クオリティ

この部分については意識合わせが難しいので、実際の映像等を共有し進行させていくことになります。

目指す画面の雰囲気については、Youtube等の既存の映像の1シーン等を共有することで解決できます。
その際に、参照するべきなのがどのポイントなのかを明確にして共有すると良いでしょう。
・アクション(画面の動き、人や物の動き)
・画面を構成する色の雰囲気
・人物や物のタッチ(リアルでない場合)
以上の目指すものがずれることが少なくなります。
また、映画などのようにコンセプトアートを活用するのも良いと思います。

規格(解像度、フレームレート、作業色空間、納品フォーマット)

最終的に出来上がった映像を納品する際のフォーマットになります。
作業環境がWinfdowsなのかMacなのかという事や、使用するアプリケーションのバージョンや使用しているプラグイン等も場合に寄っては先にすり合わせが必要な場合もあります。
合成等を行う場合は、作業の色空間をどうするか話し合っておく必要がある場合も出てくるかもしれません。

そして話し合い(依頼前)

ここまでを明確にすると、工期内・予算内での作業完了の是非が見えてきます。
作業完了が難しい場合は、その要因がどこであるか明確にできます(時間、予算、クオリティ、etc)
そして、どの要因について要件を緩和することで実現可能になるか、依頼の前段階で話し合うことができます。
このように、依頼前にこれだけの事を意識統一しておくことで、当初のイメージと大きく異るという事態は避けられるのではないかと思います。

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