製品紹介映像で商品特徴が伝わらないとき、整理すべき3つのポイント

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製品や技術の強みを丁寧に説明しているのに、
「いまひとつ伝わっていない気がする」
と感じたことはないでしょうか。

情報が足りないわけでも、内容が弱いわけでもない。それでも理解されない場合、問題は説明の量ではなく、説明の順番や構成に問題がある場合があります。
技術の説明は「何を伝えるか」に意識が向きがちですが、本当に重要なのは 「相手がどう理解していくか」 という視点で順番や構成を組み立てることです。

ここでは、商品や技術の強みを伝える前に整理しておきたいポイントを順に説明していきます。

目次

整理すべき3つのポイント

① 利用者メリットから構成を考える

説明では、構造や仕組みなど「作り手側がこだわった部分」から始まってしまうものだと思います。
その気持ちはとても良く分かります。だってその部分こそが、その商品の売りになるのですから。
しかし、聞き手が最初に知りたいのは、

「それで、自分にどんな変化があるのか」

という点ではありませんか?

作業が楽になるのか、精度が上がるのか、安全性が高まるのか。
まずは利用者にとっての変化やメリットを示すことで、相手は初めて「これは自分に関係のある話だ」と認識します。

技術的な仕組みは、そのメリットを支える理由として後から説明する方が、理解はスムーズに進みます。

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② 情報を分解し、理解の順番を設計する

説明したいことをそのまま並べても、なかなか思うように理解が進むものではありません。
人の理解には段階があり、その段階に応じた順番があります。

まずは伝えたい内容をいったん分解してみます。そして、以下の点で整理してみてください。

・重要なポイントは何か?(他と違うところはどこか?)
・そのポイントを理解するためには、どんな情報を知っていないとわからないか?(前提条件)
・どのような順番で見ていくと、理解しやすいか?

これは「分かりやすく言い換える」という話ではなく、理解が進む流れを設計する という作業です。
多くの説明が伝わりにくいのは、内容が難しいからではなく、理解の流れが整理されないまま情報が提示されているためです。

③ 全体→部分→全体の流れで理解を組み立てる

次に重要なのが、説明の構造です。
いきなり細かな部品や機構の話から入ると、聞き手はそれが全体の中でどんな役割を持つのか分からないまま話を聞くことになります。理解しやすい説明の基本構造は

・まず全体像を示す
・次に重要な部分を詳しく見る
・最後にそれが全体にどう関係するかを整理する

という「全体 → 部分 → 全体」の流れです。この往復によって、聞き手の頭の中に製品や技術の構造が形として組み立てられていきます。また、全体を繰り返すことで、頭の中で整理もできるので、より理解が進みやすくなります。

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さらに理解を高める為に

ここまでの3つの視点を整理することで、説明は伝わりやすくなります。
しかし、製品や技術の内容によっては、複雑な部分を更に説明しないと理解が進みにくいケースも出てくると思います。例えば、以下のようなケースが考えられます。

・外からは見えない内部構造が強みになっている場合
・動きや変化そのものが価値になっている場合
・数値やデータだけではイメージしづらい現象を扱っている場合

こうしたケースでは、聞き手の理解が「構造を把握する段階」や「なぜそうなるかを理解する段階」で止まりやすくなります。

理解の流れを補助する「視覚的な情報設計」

このようなときに有効なのが、理解の流れそのものを視覚的に補助するという手法です。

全体像を見せ、
重要な部分を順番に示し、
動きや現象を具体的な形で表現する。

こうした表現は単なる装飾ではなく、理解の段階を一つ先へ進めるための補助になります。
見えない構造を見えるようにしたり、抽象的な現象を具体的な動きとして示したりすることは、理解のプロセスを支える有効な方法の一つです。

また、製品や技術の強みを伝えるうえで本当に重要なのは、

何をどれだけ説明するか ではなく
相手の理解がどの順番で進むかを設計すること

と言えます。

この解決方法として、フィジカルアイでは、3DCGによる可視化を行っています。CGは実在しないものを見える形にしたり、部分的に見える・見えないの処理や、視点を変えるということが自在にコントロールできます。これにより生まれる映像は、見せ方の順番や、見せるべきものが整理されており、理解を高めることに大きな効果があります。

まとめ

商品や技術の強みが伝わらないとき、問題は「説明不足」ではなく、相手の理解が進む順序が設計されていない場合があります。まずは次の3点を整理するだけでも、伝わり方は大きく変わります。

・利用者にとっての変化やメリットから構成する
・情報を分解し、理解の順番を設計する
・全体→部分→全体の流れで理解を組み立てる

これらは、相手の理解が自然に進む流れを設計するための基本の考え方です。

製品や技術が複雑な場合、文章や静止画だけでは理解が途中で止まることがあります。そのようなケースでは、理解の流れを補助する視覚的な情報設計が有効です。
フィジカルアイ では、こうした設計と実装の両面から、3DCGによる可視化を行っています。3DCGは実在しないものを見える形にし、構造・動き・現象を設計的に提示できる手段であり、理解の段階を一段先へ進める補助として高い効果を発揮します。

そして、こうした情報設計の考え方を体系化したものがAIID(AI時代の Instructional Design)です。
AIIDは、人とAIの双方に対して意図・構造・前提・文脈が一貫して伝わるように情報を設計するための枠組みで、伝えるコンテンツの価値を決める新しい視点を提供します。

説明を足す前に、まずは「理解の進み方」を設計する。
それだけで、同じ内容でも伝わり方は大きく変わります。

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補足情報

製品や技術を紹介するために映像を制作したものの、「見た目は良いが内容が伝わらない」「説明しきれずに結局口頭で補足している」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
こうした問題の多くは、映像の出来栄えよりも前段階の「何をどの順番で理解してもらうか」という情報設計が整理されていないことに原因があります。
そして、内部構造や仕組み、目に見えない現象を扱う製品では、この情報設計をそのまま映像として表現できる手段として、3DCGによる可視化が有効になる場面があります。

整理できていないまま映像にすると何が起きるか

商品や技術の特徴が十分に整理されないまま映像制作に進んでしまうと、「何を伝えたい映像なのか分からない」という状態に陥りやすくなります。見た目は整っていても、視聴者にとっては情報の優先順位が不明確で、結局「雰囲気は分かるが内容は理解できない」映像になってしまうのです。

これは制作会社の技術力の問題というより、伝える内容の設計が曖昧なまま映像化してしまうことが主な原因です。

なぜ撮影中心の映像では説明が難しくなるのか

実写映像は実在するものを魅力的に見せることには向いていますが、内部構造や動作原理、目に見えない現象を説明するには限界があります。整理されていない情報をそのまま撮影で表現しようとすると、重要な仕組みや因果関係が十分に伝わらず、「見て分かった気がする」だけの映像になりがちです。

特に技術や機構を扱う場合、「どこを見せるべきか」が整理されていないと、カメラで捉えられる範囲の情報に説明が引きずられてしまいます。

情報整理と相性が良いのがCGによる可視化

構造・仕組み・流れといった情報は、整理された状態で初めて適切に映像化できます。
とくに、分解・断面・拡大・透過・動きの再現といった表現は、説明の順序に合わせて制御できるCGと相性が良い領域です。

あらかじめ
「何を最初に理解してもらうか」
「どの仕組みが核心なのか」
が整理されていれば、それに合わせて映像の見せ方も設計できます。
逆に整理が曖昧なままでは、どれほど高度な表現手法を使っても、伝わりにくい映像になってしまいます。

映像が伝わらない悩みの解決ポイント

動画を作ったのに、結局うまく説明できていない

映像としては整っていても、「何を理解してほしいのか」が整理されていないと、視聴者は情報の優先順位を判断できません。結果として、雰囲気は伝わっても、仕組みや要点が印象に残らない状態になります。

見た目は良いと言われるのに、説明になっていないような気がする

見た目の印象と理解のしやすさは別の要素です。説明を目的とする場合、情報の流れや強調すべきポイントが設計されていないと、印象的でも理解にはつながらないことがあります。

動画を見せても結局口頭で補足説明が必要になってしまう

映像内で「理解の順序」が設計されていない場合、視聴者は自分で意味を補完しきれず、説明を聞かないと理解できない状態になります。映像単体でどこまで理解できるかを想定して設計することが重要です。

社内では好評だったのに、顧客には伝わっていないのはなぜ?

制作者や関係者は前提知識を持っているため理解できますが、初めて見る人は同じ情報量では追いつけません。受け手の知識レベルに合わせた再構成が必要になります。

動画が長くなってしまうのに、内容が伝わらない

情報量が多いことと理解しやすさは一致しません。何を優先して理解してもらうかが整理されていないと、時間をかけても要点が伝わらないことがあります。


最後に

フィジカルアイでは3DCGを使用したわかりやすい・伝わる映像制作を行っております。
映像を作ってみたがうまく伝わっていない、そんなお悩みのある方は、どうぞお気軽に相談ください。

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石水修司 株式会社フィジカルアイ代表/Adobe Community Expert
ベーマガに熱中した少年時代から、ベータカム時代の映像制作を経て、現在は3DCG制作のプロとして生成AI技術を活用した映像表現を手がけている。
Lancer of the Year 2016CGWORLD「CGごはん」選外優秀賞。今治市在住。

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